ワンワンワンダーランドの日記

私達はワンワンワンダーランド

まれにある完璧な日のサンプル

文＝サトーカンナ

絵＝megumi yamazaki

 

趣味は「インプット」と「アウトプット」と「移動」3つの型に分けられ、それらのバランスがとれていると人間の人生は快適になるらしい。

 

昼12時の立川駅で私たちは待ち合わせた。

今日は何ヶ月も前から楽しみにしていた、コジコジ万博へ行くのだ。コジコジはコジコジだよのコジコジだよ。

 

「サンドイッチハウス メルヘン」で昼ごはんを買う

 

サンドイッチが並んでいるだけで祝福された気分になる

 

「コジコジを見に行くからメルヘンで」とすべての行為に意味をもたせたがるファン扱いされても言い逃れできない行動だが、1ミリだってそんなこと考えてなかったよ。

 


立川の、収容能力が高すぎてもう少しで広場になってしまいそうな道

 

……の、ど真ん中を我が物顔で歩いて昭和記念公園へ向かう。こう広すぎる道ってどの部分を歩くのがセオリーなんだろう。

 

昭和記念公園では最高のランチタイムをインプット

 

今日は私の連れあいも同行しているので、来る途中でサンドイッチは2つ入り✕4袋をいい感じに3人で分け合おうみたいな会話をしていた。んで、パッと見たら彼が当たり前みたいな顔で1袋ぜんぶ平らげていた。協調性のないヤツだなあ。

 

笑顔というより前歯を出しているめぐみ

 

エビカツサンド！

 

5月末のでっかい公園の木陰という東京でもっとも恵まれた場所で、我々はたぶんビーガンにはなれないとか、ギャルとパラパラの話とかをした。勝手なことばかりたくさん言ったよね。

 

これがコジコジ万博か

 

子どもの頃って100万円が一番高かったよな

 

図らずもブヒブヒ＆スージーとポージングかぶり

 

コジコジは宇宙の子だが、人間は勝手に祀る

 

ほんとすき

 

顔とセリフが変わる！これは納得のプロジェクション。昔、夜に大阪城を派手にするみたいなプロジェクションマッピングのイベントを見たけど、あれは何だったんだろう。

 

かわいすぎにもほどがあるだろう……

 

虚空を見つめるめぐみと次郎の口を見つめるめぐみ

 

パチンコ屋の前にいそうな物知りじいさん。動き激しすぎてちょい怖だったね

 

秋元康だけだと思ったら小室哲哉も間違ってた

 

さくらももこさんの原画がいっぱいあってどれもすごかったー！みんなに行ってほしいよー。グッズもたんまり買いました。

 

その後、立川から国立まで40分くらい歩いた。

 

写真が一枚しかないんだけど、ひたすら直進の猛烈にストイックな移動。

 

学生の頃は昼から夜まで誰かとずっと一緒にだらだら過ごすのって普通だったけど、みんな大人になるとそういう時間の使い方をしなくなってくる。家族を待たせてたり仕事があったりして、目的がないと人に会えない。

 

だから移動はいい。私の好きな作家が「移動は人が唯一何もしないでいることを許された時間である」みたいなことを言っていて、まったくもってそうだと思う。新幹線や飛行機ではインプットもアウトプットもしなくていい。移動とは「圏外」なのだ。

 

そういうわけで人とする目的のない散歩はすきだが、今日みたいに「早く着け」としか思わない日もある。無為なのはいいとしても、暑いし足が疲れすぎた。これからさらに梅雨と夏がやってくるなんて信じられないよ。めぐちゃんは夏が本気出してるときは辛すぎてネットスーパー使うんだって。大人の金の使い方だな。

 

ようやく国立に着いた。純喫茶「ロージナ茶房」で休憩

 

かんな視点

 

めぐみ視点

 

おあつらえ向きのサンデーアフタヌーン！ロージナのゼリーは固くておいしかった。ここはカレー（かなり辛い）とかドリアもおいしくて、学園都市ならではの大盛り仕様だよ。

喫茶店を出て、部外者を一切入れてくれなくなった一橋大学の前を通る。めぐちゃんに兼松講堂見てほしかったけど、門の前を歩いただけで彼女はなぜか感動していた。

 

そのまま予約していた和食屋「いさばや」に向かう。喫茶から食事に直行するなんて、披露宴後の暇な時間をつぶして2次会に行くときくらいしかやらない行為だよね？

 

いさばやではおいしいものをたくさん食べて飲んで、たくさん話をした。

 

刺盛りは2人前を頼んだ。サンドイッチの件で協調性のないヤツがひとりいることを踏まえ、ここはドラフト制を宣言してみたら、誰も妥協することなくすべてがうまく収まってめでたかった。こんないい日に刺身の取り合いでケンカになる結末なんてあんまりだろう。

 

刺身も食うが寿司も食う。

 

今日はこの寿司を食べてほしくてここにしたのさ！うっ……うまい～！

 

帰りに見た旧国立駅舎。中を見てみたら出入り自由で誰でも弾けるピアノがあって、三角屋根だし、人が集う教会みたいだった。私はこういうフリースペースだらけの国立がすきなんだよね。

 

この日、私たちはさくらももこさんの心意気とか、緑の景色、うまいものを取り込んで、大いに移動した。それで、これを日記にしたり絵を描いたり出力しているんだから、快適に生きるのに完璧な日だったと思う。

 

こういう日もたまにはあるもんだ。

 

おわり

唯一の集合写真　全員真顔

 

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2022年4月のお気に入り

ワンワンワンダーランドのTwitterで毎日投稿しているものから、毎月お互いのお気に入りを選んでいきます。

 

かんなが選ぶめぐみのベスト2

 

 

なんかすきな言葉ってあるよね。

たとえば、私は「書き込む」がすき。万年筆で上質な紙に書くときの音とか感触がよみがえる感じがして気持ちいい。

こういう、人とのコミュニケーションとは離れたすきな言葉を、なるべく忘れずに集めておけたらいいなと思う。

誰かの会話じゃない言葉について感じたことって油断するとすぐ忘れちゃうから（か）

 

「朝起きた時、なんとなくおじいちゃんと写真が撮りたいなと思ったので会いに行った。」

 

おじいちゃんおばあちゃんに半年とか会わないと、何かができなくなってたり忘れっぽくなってたりして、自分の頭のなかでイメージしてた姿と違うことに少し心がやられたりする。

なるべくたくさん会いに行って、いまの姿をちゃんと見ていたいし、変わっていくところも受け入れたいな。

めぐちゃんがおじいちゃんとなんとなく撮った写真、いつか見たい！（か）

 

 

めぐみが選ぶかんなのベスト2（3）

 

 

わかる！
絶対に無駄なことしか発信しないぞ！って気分な時あるよね。
そういうモードの時のカンナちゃんから、生きる力をもらうことが時々あります。（め）

 

 

 

誰かの恋の行方が気になる事が少なくなってきたので、こういうワクワク久しぶりだった！笑

そして大人になっても気兼ねなく好きな人の話ができる友達がいるのは幸せだね〜◎（め）

 

 

4月はふたりで三軒茶屋から下北沢へ散歩して、おとぎ話やトリプルファイヤーのライブを見に行ったりカラオケに行ったりしました。すげー赤い部屋でLOVEマシーン歌いました。ちょう楽しかったです！

今後ともよろしくお願いいたします！！

 

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2022年3月のお気に入り

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かんなが選ぶめぐみのベスト2

 

 

「それでも私は作る」という意志が強く伝わってきた。欠点だけを挙げることで、おいしいという美点が一層際立っている。（か）

 

 

「冷えてます!!」のワクワク感と、そこからの落差がさまぁ〜ずの悲しい○○シリーズをほうふつとさせた。（か）

 

 

めぐみが選ぶかんなのベスト2

 

 

そういう事って意外とないから良い時間を過ごしたんだなって思って、こっちまで嬉しくなった。（め）

 

 

逆にポジティブな人 は無敵なので今いい状態なんだなと言うのが伝わった。（め）

 

 

3月は花粉症と寒暖差でぐったりしがちでした。でもあたたかい日に日比谷公園で池を見ながら乾杯したり、GINZA SIXの屋上で「あと1時間で地球が滅亡するならどうするか？」について話し合ったりもしました。4月はもっとあたたかくなるのが楽しみです。

今後ともよろしくお願いいたします！！

 

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